一見似ているように見えても実は、全く異なった漢字となる「己」と「巳」。
この記事では、「己」と「巳」の違いを分かりやすく説明していきます。
「己」とは?
「己」は、音読みで「コ」、「キ」。
訓読みで「おのれ」、「つちのと」と読みます。
意味は、自分自身のことを指すものとなります。
「己」の使い方
「己」は、そのまま、「己」と用いるほか、「自己」や「利己」、「知己」、「克己心」などといった言葉があります。
「巳」とは?
「巳」は、音読みで「シ」。
訓読みで「み」と読みます。
動物で言えば、蛇を指す言葉で、十二支や時刻を指す際に用いられる言葉となります。
十二支で言えば、「巳」は6番目。
へび年が「巳年」となります。
また、時刻で言えば午前10時の2時間前後を指すものとなります。
方位で言えば、南南東を指します。
「巳」の使い方
「巳」は、「巳年」や「辰巳」、「上巳」、「已然形」などといった言葉があります。
「己」と「巳」の違い
「己」と「巳」は、見た目が似ているだけで、全く別の感じです。
「己」は、自分自身のことを意味し、「巳」は、十二支のへびを指す言葉となります。
「巳」は、様々な言葉に用いられ、十二支のほか、時刻や方位を示す際にも用いられます。
「己」の例文
・『クラス替えが行われると必ず行う自己紹介が苦手でした』
・『この学校で、知己の仲間を作ることができました』
・『彼は昔から、己惚れやで困ります』
・『彼のような克己心が時には必要です』
「巳」の例文
・『私は巳年生まれです』
・『上巳には、初節句のお祝いをする予定です』
・『巳の方角と言われ、すぐに南南東と気付くことができませんでした』
・『古典で巳の刻の意味を初めて知りました』
まとめ
以上のように、「己」と「巳」は全く別の漢字です。
よく見ると、1本、線の違いがあることがわかります。
意味も全く異なった漢字となるため、絶対に間違ってはいけない漢字となります。