「高尚」と「高貴」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「高尚」と「高貴」の違いとは?違い

この記事では、「高尚」「高貴」の違いを分かりやすく説明していきます。

「高尚」とは?

「高尚」とは知性や品格が高いことです。

学問や技芸などにも使われ、それが立派で上品なものだということを表します。

人に対しても使われる言葉ですが、その場合その人が持っている人としての性格であったり人としての知性であったりなど、その人の内面が上品で気高いことを表す言葉です。

また物事について立派であるという意味を持つため、優れているという意味合いも含めて使われることもしばしばあります。


「高貴」とは?

「高貴」とは身分や家柄が高いことです。

人に対して使われる言葉であり、他の人と比べて地位や血筋が良く貴いことを表します。

またそういった地位や血筋の人物にはそれに見合った品性が求められるので、身分や家柄が高い人のように人柄や立ち居振る舞いが上品という意味でも使われる言葉です。

人の身分や血筋であったり人柄などには使われますが、それ以外の物事には使いません。


「高尚」と「高貴」の違い

「高尚」「高貴」の違いを、分かりやすく解説します。

物事についての格が高く立派で上品だということが「高尚」で、人の身分や家柄の格が高く上品だということが「高貴」です。

「高尚」は人の内面的なことにも使われますが学問技芸など人とは直接的に関係のないことにも使われ、「高貴」は人としての立場やそれを保証する血筋であったり人柄に対してだけ使われます。

「高尚」の例文

・『休日はいつも美術館巡りとは高尚な趣味だ』
・『絵画を描くといっても落書きみたいなもので高尚ではない』

「高貴」の例文

・『高貴な血筋が流れている一族』
・『あらゆる所作が高貴な女性』

まとめ

上品で格が高いことを指す言葉でも、「高尚」は物事についての格について使われるのに対し、「高貴」は人の身分的なものについて使われるのが違いです。

人について高尚という場合、それは地位や血筋などの身分的なものではなく、知性などその人が内包している要素という物事について使われていると考えましょう。

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