この記事では、「かっぱ軟骨」と「やげん軟骨」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「かっぱ軟骨」とは?
鳥軟骨の「かっぱ軟骨」【かっぱなんこつ】は、鶏の胸骨の先端にあるげん軟骨を主に「かっぱ」と呼びます。
柔らかいところが食べやすく、子供やお年寄りにも人気の部位です。
鶏の1羽からたった30gだけ食べられる軟骨であり、市場にはあまり出回っていない骨になります。
この名前の由来は、松葉と呼ぶ鶏のささみのつけ根に、軟骨部分を同時に見ると伝説の生き物である河童にっそっくりであるところからきています。
このことから、焼き鳥を焼く職人の間で「かっぱ軟骨」と呼ぶようになったのです。
「やげん軟骨」とは?
鶏のひざ軟骨を主に「げんこつ」と呼び、関節でよく動かす部位になります。
形状は丸く、食べやすい小さい軟骨です。
鶏の胸骨の先端にあるげん軟骨を主に「やげん軟骨」【やげんなんこつ】といいます。
歯で噛み砕けるほど柔らかいところが食べやすく、子供やお年寄りにも人気の部位です。
鶏が翼を動かすたび胸の軟骨が鍛えられて美味しくなるのです。
この名前の由来は薬を入れてすり潰す「薬研」【やげん】という道具の皿が、鶏の胸部分にそっくりなところからこのような名前が付きました。
「かっぱ軟骨」と「やげん軟骨」の違い
「かっぱ軟骨」と「やげん軟骨」の違いを、分かりやすく解説します。
1羽から30gほどしか取れない「かっぱ軟骨」は、胸の先端にある胸の骨になります。
胸の竜骨突起がある先端にはサンカクや松葉といったものが集中していて、ここの部位の先端を「かっぱ軟骨」と呼ぶのです。
もう一方「やげん軟骨」は鶏の胸の下辺りにある軟骨を指し、噛めばこりっとした食感とコーラゲンが得られて、旨味を楽しめるのがいいところです。
糖質や脂肪が低いため太りにくいので、カロリーを気にすることなく食べられます。
店ではあえて肉が付いたまま調理して販売することもありますし、軟骨だけを串に刺して売り、お客を集めるのです。
こりっとした食べ応えがある食感が魅力でもあり、お腹が空いているときに噛んで空腹を満たせる食べ物になるのです。
まとめ
鶏の軟骨を2種類ご紹介しましたが、部位や食感、味などに違いがあります。
どのようなところが異なるか、画像や鶏を扱う専門業者のサイトで見比べてみるといいでしょう。