健康ランドやスーパー銭湯でお馴染みの二種類の風呂の違いとは?
この記事では、「ラドン温泉」と「ラジウム温泉」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ラドン温泉」とは?
「ラドン温泉」はラドンガス発生機により生じた気体を浴槽内に送りこんだものです。
温泉の表記はあるもの浴槽の湯が温泉でなくただのボイラーで湧かした湯であっても「ラドン温泉」として扱われています。
このため健康ランドやスーパー銭湯には多く設置されていると言っていいでしょう。
特に1970年代にはラドン温泉ブームが起こりましたので、古い入浴施設で現在まで生き残った場所では間違いなく存在すると言っていいでしょう。
天然のラドン温泉は極めて少なく全国の湧出量の10%にも満ちません。
「ラジウム温泉」とは?
「ラジウム温泉」はラジウムだけではなく、ラドンやトロン等別の成分を一定以上含んでいれば、名称が成立します。
基本的には地下水が放射性元素を含んだ岩石を通過する事によってラジウムやラドンを含んだ冷泉になります。
またラジウムの効果により軟水化されるため柔らかなあたりの湯になると言っていいでしょう。
天然のラジウム温泉の有名な場所は天然ラドン温泉よりも多く存在。
秋田の玉川温泉、兵庫の有馬温泉、山陰の三朝温泉の3箇所は温泉の人気ランキングでも上位になる場所です。
「ラドン温泉」と「ラジウム温泉」の違い
「ラドン温泉」と「ラジウム温泉」の違いを、分かりやすく解説します。
両者ともに人工の物でも温泉としてカウントされますが、前者はラドンガス発生機が必要であり、気体として浴槽に送り込まれます。
後者はラジウム鉱石を利用して液体にラジウムやトロンを含ませて、ボイラーで湧かしたものです。
「天然ラドン温泉」は極めて少ないと言っていいでしょう。
愛知県の猿投温泉など数えるほどです。
一方の「天然ラジウム温泉」は関西屈指の温泉地有馬温泉をはじめ、秋田の玉川温泉、鳥取の三朝温泉など国内の人気温泉地も挙げる事が可能です。
まとめ
「ラドン温泉」はラドンガス発生機を使って浴槽に気体として送り込んだものです。
浴室と呼ばずラドン吸入室と謳っている場所も多々ある事からもわかるはずです。
「ラジウム温泉」はラジウムやトロンなどを一定量含んだ浴槽を指します。
人工的にラジウム鉱石を設備に移植し、水を通す事で成分を含ませたものです。
「天然ラドン温泉」は数が少なく全国の湧出量の7%と10%に満たないほど。
一方「天然ラジウム温泉」は前述した人気温泉地以外にも存在しています。