コンピュータのプログラミングの世界はもともと欧米で発展したものなので、英語起源の独特の用語がたくさんあります。
そのなかでも特にPよく聞くのが「ライブラリ」という言葉です。
それでは、この「ライブラリ」とはどういう意味でしょうか。
また、「モジュール」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「ライブラリ」と「モジュール」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ライブラリ」とは?
「ライブラリ」とは、英語の「library 」をカタカナ表記したもので、今回解説するものとしては、コンピュータのプログラムにおける外部にあって呼び出すことができる部品の集まりのことを指す言葉です。
実際には多くのプログラムで使う可能性があるものをあらかじめその言語の提供元や大手の開発ベンダーなどが整理して使えるようにしたものです。
「library」というのは元々「図書館」という意味なので、誰もが借りて参照できる文献を集めたものという意味で使われています。
「モジュール」とは?
「モジュール」とは、英語の「module」をカタカナ表記したもので、この記事においては、開発したプログラムの共通部分を別のファイルにして使用時に読み込んで実行するような形で利用されるものです。
元々「module」には機能単位という意味があるので、プログラミングにおける小さな単位というニュアンスでこの言葉が使われています。
「ライブラリ」と「モジュール」の違い
「ライブラリ」と「モジュール」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、コンピュータプログラミングにおける汎用の部分を表す言葉であることは同じですが、そもそも意味するものが違います。
この2つの違いを最も簡単に表現するなら、プログラムの中で共通に使う部分を外出しにしたのがモジュールであり、そのようなモジュールや定義などを誰でも使えるように詰め合わせたのが「ライブラリ」ということになります。
まとめ
この記事では、「ライブラリ」と「モジュール」の違いを、解説してきました。
この2つは昔から伝統的なプログラミングの世界で使われていた言葉ですが、いまでは特にPythonのプログラミングにおいてよく使われていますので、そういった場面で見かけた人も多いでしょう。