「生半可」と「半人前」の違いとは?分かりやすく解釈

「生半可」と「半人前」の違いとは?違い

この記事では、「生半可」「半人前」の違いを分かりやすく説明していきます。

「生半可」とは?

「生半可」は、不十分であるという意味です。

そのうえで、不十分だという意見を述べる側はその道のプロの人だったり、その道のプロではない人が満足しなかったという理由から、不十分だと下すことです。

よって、「生半可」は、単に不十分で不満であるという意味になるので、満足する側はその道のプロである必要性はありません。


「半人前」とは?

「半人前」は、その道のプロの人から見て不十分で一人前の力量の半分しかないという意味です。

なので、「半人前」は、判断を下す人物がプロの職人さんなどでその道のプロの方が対象となる人物の力量が半分程度しかないと述べているのです。

だから、「半人前」は、職人さんの間でよく使用され、自分の力量から判断して半分程度しかまだ実力を対象が持っていないということになります。


「生半可」と「半人前」の違い

両者の違いは、判断を下す人物がその道のプロであるか否かです。

「生半可」は、不十分だと判断する人物は別にその道のプロである必要性はありません。

ですが、「半人前」は、対象となる人物の力量を正確に判断してから半分程度であると述べるので、その道のプロが力量を判断します。

「生半可」の例文

・『生半可な覚悟で挑み玉砕する』

「半人前」の例文

・『師匠から半人前の烙印を押される』

まとめ

「生半可」は、判断をする人物がプロの方でもなんでもなく、一般の方が満足しないという判断を下すことです。

一方、「半人前」は、職人さんがお弟子さんに対して下す言葉で、自分から見て弟子の能力が半分程度の力量であるがゆえ、一人前と違うという意味になります。

職人さんは、昔は特に師匠さんが一人前であると認めないといつまでも「半人前」扱いになり、高齢の「半人前」の見習いという人物になるのでかなり厳しい世界でした。

現在でも職人さんの中には、昔ながらのこうした呼び方があり、「半人前」は職人を名乗ってはならないと定めた事業もあります。

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