「パンデミック」と「エピデミック」はこちらも感染症に関連する用語です。
この2つはどのような基準で区別されているのでしょうか。
今回は、「パンデミック」と「エピデミック」の違いを解説します。
「パンデミック」とは?
「パンデミック」とは、「世界的な規模で発生する感染症の爆発的流行」を意味する言葉です。
「パンデミック」の使い方
人から人へと感染する感染症が世界的な規模で爆発的に流行し広まってしまう状況を指します。
日本語では「感染爆発」「世界的流行」などと訳される言葉で身近な例としては2019年末からわずか数ヶ月で世界に広がり大きな被害をもたらしたコロナウイルスの世界的流行が「パンデミック」に当たります。
「エピデミック」とは?
「エピデミック」とは、「地域規模で発生する感染症の爆発的流行」を指す言葉です。
「エピデミック」の使い方
感染症をはじめとする病気が一部地域で爆発的に流行する状況を指します。
感染者や患者が増加し回復する人よりも新規感染者の方が多く治療が追いつかない状態に対して用いられる表現です。
「パンデミック」と「エピデミック」の違い
「パンデミック」と「エピデミック」の違いは「規模」です。
どちらも感染症が短期間のうちに広がり多くの感染者と患者が発生する状況を表す言葉ですが世界規模で感染拡大している状況が「パンデミック」で、感染が一国の国内など限定的な地域で拡大している状況が「エピデミック」に当たります。
感染力の強い感染症は小規模な感染からどんどん規模を大きくしていくので「エピデミック」での封じ込めに失敗すると感染がさらに拡大して「パンデミック」に至ります。
「パンデミック」の例文
・『パンデミックは終息する気配を見せない』
・『パンデミックに備えて備蓄する』
「エピデミック」の例文
・『エビデミックの段階で封じ込めるべきだ』
・『アフリカではすでにエピデミックミックが発生している』
まとめ
「パンデミック」と「エピデミック」は感染の拡大規模の違いで使い分けられます。
まだ耳にする機会は多い表現なので正しい定義を知っておきましょう。