射撃兵器の種類として「高射砲」と「対空砲」がありますがこの2つはどのようなもので何が違うのでしょうか。
今回は、「高射砲」と「対空砲」の違いを解説します。
「高射砲」とは?
「高射砲」とは、「空を飛ぶの目標物を攻撃するための火砲」を指す言葉です。
「高射砲」の使い方
地上から遠く離れた高度を飛ぶの目標に向けて攻撃するための射撃兵器を指します。
戦闘機や攻撃ヘリなど空を飛ぶ攻撃目標に向けて射撃攻撃するための火砲全般を指し口径や使用する弾薬の種類は問いません。
大型の大砲から機関砲まで空に向けて射撃可能な火砲前半が「高射砲」に含まれます。
第一次世界大戦での航空兵器の発達により開発された兵器で、それまでは航空戦力に対して攻撃できずほぼ無抵抗だった陸上戦力における重要な攻撃手段として各地に配備されました。
開発当初は陸上用の火砲を仰角が大きく取れるように改造した簡易的な流用品が主流でしたが航空戦力への対抗手段の重要性が認知されるとともに開発にも力が入れられ射程や攻撃範囲を改良したものが次々に開発されます。
現在でも陸上や海上から航空戦力に攻撃を加える貴重な防衛手段として世界中で実戦使用されている兵器です。
「対空砲」とは?
「対空砲」とは、「航空戦力に対抗するための射撃兵器」です。
「対空砲」の使い方
陸対空もしくは海対空を前提に開発された対空攻撃用の射撃兵器を指します。
戦闘ヘリへの攻撃や爆撃機の撃墜など航空戦力全般に対して有効な火砲です。
「高射砲」と「対空砲」の違い
「高射砲」と「対空砲」はどちらも航空戦力に対して攻撃するための射撃兵器を指す言葉で大きな意味の違いはありません。
防衛省の規格では「高射砲」と「対空砲」を区別しておらず同じものとして扱っています。
「高射砲」の例文
・『高射砲を配備する』
・『高射砲の一斉砲撃が開始された』
「対空砲」の例文
・『攻撃ヘリには対空砲が有効だ』
・『対空砲で戦闘機を撃墜する』
まとめ
「高射砲」と「対空砲」に具体的なの意味の違いはなく同じ兵器を指す言葉として使われています。
慣習的に使い分けられているので使われている呼び名に従いましょう。