この記事では、「パンデイロ」と「タンバリン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「パンデイロ」とは?
パンデイロとはフレームドラムと呼ばれる打楽器の一種で、ブラジルで生まれました。
手に持って演奏するハンドパーカッションの1つでもあります。
パンデイロはブラジルの音楽として有名なサンバに欠かせない楽器で、枠にはジングルという金属製の円盤が付いています。
また、パンデイロはショーロやボサノヴァといった音楽にも用いられます。
その音楽や演奏スタイルなどにより、パンデイロの大きさや材質にも違いがあります。
「タンバリン」とは?
タンバリンもフレームドラムの一種で、片面のみ革が張られた打楽器になります。
枠の周囲にジングルが付いていて、革の面を手で叩くとジングルが鳴り響きます。
手に持って叩いたり振ったりして演奏しますが、膝や尻などに打ち付けたりすることもあります。
タンバリンが使われている音楽には、ビゼー作曲の歌劇「カルメン」やホルストの「木星」、カール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」等が挙げられます。
「パンデイロ」と「タンバリン」の違い
パンデイロとタンバリンは見た目が良く似た打楽器で、手で叩いたり振ったりして演奏するのは同じです。
どちらにもジングルが付いていますが、パンデイロのジングルはお皿を伏せた向きで重ねられています。
それに対してタンバリンは、お皿を背中合わせに重ねています。
パンデイロの語源はポルトガル語の「pandeiro」で、「pandeiro」はジングルが付いたフレームドラム全般を指す言葉です。
そのため「pandeiro」にはタンバリンも含まれていることになります。
日本でよく知られているのはタンバリンの方で、幼稚園や保育園、小学校などの音楽教育にも取り入れられています。
パンデイロはあまり知られていません。
まとめ
パンデイロとタンバリンでは、枠に付いているジングルの重ね方に違いがあります。