この記事では、「諸事情」と「私情」の違いを分かりやすく説明していきます。
「諸事情」とは?
「諸事情」は「しょじじょう」と読みます。
意味は「さまざまな都合や理由があること」です。
ひとつの理由でない時や、相手にはっきりと言いたくない理由などを遠回しに表します。
「諸事情」の言葉の使い方
「諸事情」は「諸」+「事情」で成り立っています。
「諸」は「多くの」「さまざまな」という意味、「事情」は「ものごとがある状態に至るまでの理由や経緯」という意味、「諸事情」で、「ものごとがある状態に至るまでの、さまざまな理由や経緯」になります。
基本的に、簡単に説明できない複雑な事柄や、プライベートな事柄などに使われる言葉です。
「私情」とは?
「私情」は「しじょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「個人的な気持ちや考え」という意味です。
2つ目は「自分よがりの考え」という意味です。
「私情」の言葉の使い方
「私情」は名詞として「私情をはさむ」「私情を交える」などと使われます。
「私」は「わたくし」とも読み「公でない個人の立場」「自分一身に関すること」という意味、「情」は「なさけ」とも読み「ものごとに感じて起こる心の動き」「ものごとの実際のありさま」という意味、「私情」で「個人の立場として、ものごとに感じた心の動き」になります。
「諸事情」と「私情」の違い
「諸事情」は「ものごとがある状態に至るまでの、さまざまな理由や経緯」です。
「私情」は「個人の立場として、ものごとに感じた心の動き」です。
「諸事情」の例文
「諸事情」の例文は以下の通りです。
・『諸事情により本日は中止といたします』
・『諸事情を考慮して処分を検討する』
・『そちら様の諸事情は理解しております』
「私情」の例文
「私情」の例文は以下の通りです。
・『仕事に私情は禁物だ』
・『警察官は私情に流されてはいけない』
・『会議の場で、私情をはさんで意見を述べる』
まとめ
今回は「諸事情」と「私情」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。