「晴耕雨読」と「閑雲野鶴」はどちらもいわゆるスローライフを意味する言葉ですがどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「晴耕雨読」と「閑雲野鶴」の違いを解説します。
「晴耕雨読」とは?
「晴耕雨読」とは、「晴れた日には畑を耕し雨が降ったら読書して過ごす生活」を意味する言葉です。
「晴耕雨読」の使い方
晴れた日には畑を耕すなど農作業に勤しみ雨が降ったら無理することなく家で書物を読んで過ごすと言うのんびりとした生活を表します。
世俗から離れ自然に囲まれて過ごしたいと願う文人の理想的な生活を象徴しており、田舎に引っ越して自然に囲まれながら悠々自適の生活を送ることをいう表現です。
余計な悩みやストレスのない理想的なスローライフを表していますが実際にそのような生活を送るのは簡単ではなく、世間から逃れたい人にとっての憧れや理想として用いられる言葉です。
「閑雲野鶴」とは?
「閑雲野鶴」とは、「何者にも束縛されず自由気ままな生活を送ること」を意味する言葉です。
「閑雲野鶴」の使い方
空に浮かぶ雲や自由に飛ぶ鶴のように何かに束縛されたり制約されたりすることなく自由な状態で自然に親しみながら気ままに過ごす悠々自適な生活を表します。
精神的に自由な生活を表す意味で使われることが多く、基本的には自然に囲まれた田舎での生活を指しますがのどかな場所での生活でもしがらみに縛られたような生活は含みません。
「晴耕雨読」と「閑雲野鶴」の違い
「晴耕雨読」と「閑雲野鶴」はどちらも自然に親しみながら過ごすスローライフを指す言葉です。
「晴耕雨読」は生活の中でも読書が重要な位置を占めることから文人が憧れる生活なのに対し、「閑雲野鶴」はストレスフリーな生活を強調しており日頃の生活で多くのストレスを抱えている人が理想とする生活を表しているという違いがあります。
まとめ
「晴耕雨読」と「閑雲野鶴」はどちらも表している内容はスローライフでとてもよく似ていますが具体的な内容は異なります。
どのような人たちが使う言葉なのかに注意して区別してください。