年中行事の中でも、昔から最も大きなものが「年越し」というものです。
12月31日から1月1日にかけて、年が変わることを祝うもので、唯一子供が12時を過ぎて起きていても怒られない日です。
その年越しで欠かせないのが「年越しそば」と「除夜の鐘」です。
その年の悪かったこと全てを払い、新しい年を迎えるために「響く」鐘の音は心にも「響き」ます。
のそれでは、この「響く」とはどういう意味でしょうか。
また、「鳴る」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「響く」と「鳴る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「響く」とは?
「響く」とは、文字通り、「音が反響、共鳴して遠くまで聞こえる」ということを表す言葉です。
一般的には、大きな音であったり共鳴装置によって広く伝わります。
また、そこから派生して、「音」ではなく「気持ち」や「考え方」が心に伝わるということに対しても使われます。
「鳴る」とは?
「鳴る」とは、文字通り、「音が発せられる」という意味で使われる言葉です。
一般的にはただ「音が出る」では買う、「空気を振動させている」ということが意識されるような状態のことを言います。
したがって、机を叩いて音を出しているのを「鳴る」とは言いません。
「響く」と「鳴る」の違い
「響く」と「鳴る」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、音が聞こえることを表すという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、ただ、音が出ているという状況が「鳴る」であり、音が大きく反響して届く状態なのが「響く」ということになります。
もともと「音」というのは空気の振動なのですが、その振動が大きいのが「響く」であり、振動の振り幅に関係ないのが「鳴る」ともいうことができます。
例えば、同じホルンの音でも、音楽室で吹くと「鳴る」になりますが、コンサートホールや、スイスの山岳地帯で吹くと「響く」というふうに感じます。
「響く」の例文
・『お寺の鐘の音が響き渡ります』
・『あなたの忠告は胸に響きました』
「鳴る」の例文
・『ギターの音がうるさく鳴っています』
・『玄関のチャイムが突然鳴りました』
まとめ
この記事では、「響く」と「鳴る」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。