この記事では、「前人未踏」と「前代未聞」の違いを分かりやすく説明していきます。
「前人未踏」とは?
「前人未踏(ぜんじんみとう)」とは、今までに誰も足を踏み入れていないことや、到達していないことを言います。
「前人未踏」の「前」は「まえ」、「さき」、「先のほう」などの意味があります。
また、「人」は「ひと」、「人間」、「人類」などを表しています。
さらに、「未」は「ひつじ」、「いまだ~ない」、「まだ~ない」などを言います。
その上「踏」は、「ふむ」、「ふみ進む」、「ふみつける」などを指しています。
「前代未聞」とは?
「前代未聞(ぜんだいみもん)」とは、あまりにも普通と違っていて、今まで一度も聞いたことがないことを意味しています。
「前代未聞」の「前」と「未」の意味は、前述のとおりになります。
さらに「代」は、「かわる」、「時代」、「交代する」などを指しています。
そして、「聞」は「きく」、「音を耳で感じる」、「尋ねる」などを表しています。
「前人未踏」と「前代未聞」の違い
「前人未踏」と「前代未聞」の違いを、分かりやすく解説します。
「前人未踏」とは、今までに誰も足を踏み入れていないことや、到達していないことを意味しています。
一方、「前代未聞」はあまりにも普通と違っていて、今まで一度も聞いたことがないことを言います。
「前人未踏」は誰も足を踏み入れていないことを意味しているのに対し、「前代未聞」は今まで聞いたことがないことを表しているので、この点に違いがあります。
「前人未踏」の例文
・『「前人未踏」と似たような意味で「前人未到」が使われています』
・『彼は前人未踏の地に、とうとう足を踏み入れた』
・『彼らは史上初、前人未踏の記録を打ち立てた』
・『前人未踏の記録は未だ破られていない』
「前代未聞」の例文
・『前代未聞の事態に発展した』
・『それはまさに前代未聞といえる出来事でした』
・『彼らは前代未聞の大勝負に出た』
・『あまりにも前代未聞のことで、この先が心配だ』
まとめ
「前人未踏」は漢字の意味で見てみると、「先の人が未だ踏んでいない」のような意味合いになります。
また、「前代未聞」は漢字の意味でみると、「前の時代で未だ聞いたことがない」と言うような意味合いになります。
それぞれの言葉の意味を知り、適切に使っていきたいものです。