この記事では、「タコブネ」と「アオイガイ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「タコブネ」とは?
「タコブネ」とは、タコ目アオイガイ科に分類されるタコの一種です。
漢字では「蛸舟」と表記され、別名「フネダコ」とも呼ばれています。
「タコブネ」最大の特徴は雌がつくる貝殻と言えます。
この貝殻は第一腕から分泌される物質から生成され、卵を保護する役目を担っているそうです。
「アンモナイト」のような美しいフォルムを持つ「タコブネ」の貝殻は工芸品として扱われる他、珍しいことからコレクターの収集対象ともなっています。
体が小さいこともあり、市場に出回るのは稀ですが、食用としても利用されており、タコと同じような味がするそうです。
ちなみに、「タコブネ」の雄は貝殻をつくらず、大きさも雌の20分の1しかありません。
「アオイガイ」とは?
「アオイガイ」とは、タコ目アオイガイ科に分類されるタコの一種です。
漢字では「葵貝」と表記されますが、別名「カイダコ(貝蛸)」とも呼ばれています。
なぜ、「タコ」なのに名前に「貝(カイ)」が含まれているのかというと、雌が卵を守るために自身で貝殻をつくるという生態が由来です。
この貝殻は第一腕から分泌される成分でつくられ、この腕で常に貝殻の外側を覆っています。
また、「葵(アオイ)」という名称はその貝殻を左右対称に合わせると「葵の葉」の形状のようになることに由来しているのです。
ちなみに、雄は貝殻を生成せず、大きさも雌の5分の1程度しかありません。
「タコブネ」と「アオイガイ」の違い
「タコブネ」と「アオイガイ」の違いを、分かりやすく解説します。
「タコブネ」と「アオイガイ」はどちらもタコ目アオイガイ科に分類されるタコの一種であり、2つは近縁種になります。
まとめ
「タコブネ」と「アオイガイ」はお互い近縁種にあたるタコの仲間でした。
特に「アオイガイ」は名前に「貝(カイ)」が含まれており、紛らわしいですがタコの一種なのです。