この記事では、「粗相」と「失態」の違いを分かりやすく説明していきます。
「粗相」とは?
「粗相」は「そそう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「不注意や軽率さにより過ちをおかすこと」という意味です。
2つ目は「トイレに間に合わずもらすこと」という意味です。
3つ目は「雑でみすぼらしいこと」という意味です。
4つ目は「軽率なこと」という意味です。
「粗相」の言葉の使い方
「粗相」は名詞・形容動詞として「粗相する・した」「粗相だ・である」などと使われます。
「粗相」の語源は仏教用語の「麁相(そそう)」と言われ、人の「生・住・老・死」を表します。
ここから「無情な姿」「人の一生は弱いものである」と解釈され、「不注意による過ち」「軽率な様子」という意味で使われる様になり、漢字も「粗相」が当てはめられたのです。
「失態」とは?
「失態」は「しったい」と読みます。
意味は「しくじって面目をそこなうこと」です。
大きな失敗をして、人に顔向けができなくなってしまう状態を表します。
「失態」の言葉の使い方
「失態」は名詞・形容動詞として「失態だ・である」「失態を演じる」などと使われます。
「失」は「うしな(う)」とも読み「なくす」「あやまち」「しくじり」という意味、「態」は「身や心の構え」「ありさま」「ようす」という意味、「失態」で「あやまちによりその人の体裁をなくすこと」になります。
「粗相」と「失態」の違い
「粗相」は「不注意による過ち」「軽率な様子」です。
「失態」は「あやまちによりその人の体裁をなくすこと」です。
「粗相」の例文
「粗相」の例文は以下の通りです。
・『訪問先で粗相のないようにする』
・『会議中にお茶をこぼす粗相をする』
・『飼い犬が人の家で粗相する』
「失態」の例文
「失態」の例文は以下の通りです。
・『相手の名前を間違える失態を演じる』
・『今回のトラブルはとんだ失態だ』
・『飲み会で酔っぱらって失態をしでかす』
まとめ
今回は「粗相」と「失態」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。