この記事では、「所以」と「由縁」の違いを分かりやすく説明していきます。
「所以」とは?
「所以」は「ゆえん」と読みます。
意味は、わけ、いわれ、理由、です。
例えば、「そのように言われる所以」の場合、「そのように言われる理由」。
「彼が怒っている所以」の場合は、「彼が怒っているわけ」となります。
言い換えれば、「事由」や「筋合い」「理屈」「事情」などになります。
「由縁」とは?
「由縁」は「ゆえん」と読みます。
意味は、由来、わけ、関係、ゆかり、です。
例えば、「地名の由縁」の場合、その地名が名つけられた土地との関係、ゆかり、を意味します。
また、「学校設立の由縁」の場合は学校が設立された由来、事の起こりを意味します。
言い換えれば、「歴史」や「成り立ち」「結び付き」「由来」「ストーリー」などになります。
「所以」と「由縁」の違い
「所以」と「由縁」の違いを、分かりやすく解説します。
同じ「ゆえん」と読む2つの言葉ですが、それぞれ異なった意味を持つ言葉になります。
「所以」の意味は、わけ、いわれ。
「由縁」の意味は、由来、わけ、関係、ゆかり、です。
それぞれ別の言葉で言い換えると違いがわかりやすく、わけ、いわれに置き換え使用することができる言葉が「所以」。
因縁、ゆかりに置き換え使用することができる言葉が「由縁」です。
例えば、「故郷の名前の所以」の場合、故郷の名前についてのいわれを意味します。
一方、「故郷由縁の食べ物」の場合、故郷にゆかりのある食べ物を意味することになります。
「所以」の例文
・『彼がトップアスリートになれた所以は人一倍努力したことです』
・『彼女がクラスで人気の所以は彼女自身が持つ魅力にあります』
「由縁」の例文
・『夏休みの自由研究で生まれ育った地名の由縁を調査しまとめました』
・『彼と再会し、再び付き合うことになったのは何かの由縁だと思う』
まとめ
同じ読み方でも、異なった意味を持つ2つの言葉になるため注意が必要です。
