高等学校の科目の中には「政経」、すなわち「政治・経済」というものがあります。
また、名門早稲田大学文系の最難関の学部「政治経済学部」です。
このように、「政治」と「経済」は一緒に扱われることが多いですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この記事では、「政治」と「経済」の違いを分かりやすく説明していきます。
「政治」とは?
「政治」とは、国や地方自治体の立法や行政の舵取りにかかわる仕事をすることを言います。
一般的に「政治家」と呼ばれるのは、国会議員、国務大臣、地方議会の議員、またそれぞれの自治体の首長などですが、基本的には職業として「政治」をしている人たちです。
また、ここから派生して政治家ではなくても会社の力関係や権力争いなどのことも「政治」という場合もあります。
英語では「politics」と言います。
「経済」とは?
「経済」とは、世の中の物とお金の流れに関する総合的な事象を扱うことで、何かの品物が生産されて流通し、消費されるというのが「経済活動」であり、その流れをとらえて現在の状況や今後の変化を見極めるのが「経済学」の目的です。
英語では「economy」と言います。
「政治」と「経済」の違い
「政治」と「経済」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、多くのシチュエーションにおいて、同じようなレベルで語られ、科目や学部のカテゴリーでも一緒になっています。
さらに、政治家の仕事の多くが国の予算案の策定に費やされるこという事実もあります。
しかし、当然ですが、意味するところは根本的に違います。
それは、扱うものの違いと言ってもよいでしょう。
すなわち、「政治」が扱うのは、国会や行政機関が扱う、「法律」と「行政」です。
これは「人」と「法」と言い換えることもできます。
そして、「経済」が扱うのは基本的には「物」と「金」です。
したがって、この2つの言葉の違いは「人が重要が、お金が重要か」の違いとも言えます。
まとめ
この記事では、「政治」と「経済」の違いに関して説明してきました。
前述の早稲田大学の「政経学部」の卒業生の進路は「国家公務員」と「大手銀行」がかなりの数を占めており、特に現役国会議員約700人のうち14%の100人程度が早稲田政経の卒業生です。
つまり、その名の通り「政治」「経済」にダイレクトにかかわっているのです。