トヨタ車に秘められたエースの意味とは?この記事では、「ハイエース」と「レジアスエース」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ハイエース」とは?
名前の由来はハイ「高級な」とエース「優れた」を組み合わせた造語から。
その歴史は古く1967年の初売から商用車、貨物車として日本の経済、流通を支えてきた存在だと言っていいでしょう。
その性能と耐久性、信頼性の高さは海外でも高い評価を受けています。
販売網としては古くからトヨペット店で販売されていました。
「レジアスエース」とは?
ラテン語の華麗なを意味するレジアスにトヨタ商用車、貨物車の共通項エースをつけた造語。
ハイエースの姉妹車であり、2020年5月のトヨタディーラー、販売網再編による車種整理で終売となりました。
直近はネッツトヨタ店での販売となり、2004年時の再編以前はトヨタビスタ店で主に販売されていました。
「ハイエース」と「レジアスエース」の違い
「ハイエース」と「レジアスエース」の違いを、分かりやすく解説します。
「エース」はトヨタ車における共通項であり、「トヨエース」がその始祖となります。
公募されて決定されたネーミングであり、小型1BOXバン・商用車につけられる言葉です。
「ハイ」と「レジアス」はそれぞれ別の意味合いを持ちますが、高級感を醸し出している点では等しいと言っていいでしょう。
「レジアスエース」は「ハイエース」の姉妹車で基本的に外観以外はシャシーやエンジンも共通となります。
何が違うかと言えば販売網が大きな違いです。
2020年5月から全店舗で全車種が購入できるようになりましたが、旧来の日本の自動車販売網はトヨタに限らず、日産やホンダでも販売店によって購入できる車種が違っていました。
古くはカローラやレビンがトヨタカローラ店、スプリンターやトレノがトヨタオート店でしか買えなかったのと同様です。
また日産プリンスで180SX、日産サニーやモーターでしかシルビアが買えなかったのも同例。
中身は同一車種の外観違いが売られていた時代の名残だと言っていいでしょう。
前述したとおり、昨今ではトヨタ車は販売網に限らず、どの店舗でも全車種が購入できるようになったため、「レジアスエース」はその役割を終えて終売となっています。
まとめ
「ハイエース」と「レジアスエース」は同一車の外観違いだと言っていいでしょう。
いわゆる姉妹車であり、古くはカローラとスプリンター。
レビンやトレノ、90年代には三兄弟と言われたカローラ2、ターセル、コルサなどと同様で基本性能やシャシーは共通、外観違いの関係となります。
販売網ごとに姉妹車を売り、多種多様な品種展開が営業戦略の中核になっていた時台の名残とも言えるでしょう。
2020年5月をもって全販売店で全車種併売となり、「レジアスエース」などトヨタの姉妹車は大幅に整理され終売となりました。