「感じ入る」と「しみじみ」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「感じ入る」と「しみじみ」の違いとは?違い

この記事では、「感じ入る」「しみじみ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「感じ入る」とは?

「感じ入る」とは、「ある事柄から何かを深く感じ取る」さまや「特定の物事に対して非常に感心する」様子などを示す言葉です。

あることが起こった際に心に深くしみて強く感動させられる、などという意味合いで使われており、「痛感する」もしくは「感銘を受ける」などという語句と似たようなニュアンスで使用されています。


「しみじみ」とは?

漢字では「染み染み」または「沁み沁み」などと表記する「しみじみ」とは、「あることを心の奥底から深く感じる」さまや「落ち着きのある静かな」様子などを示す言葉です。

「身にしみて」ないし「つくづく」などという語句と同じようなニュアンスで用いられており、「感慨深い」という語句も同様の意味をもつ表現として知られています。


「感じ入る」と「しみじみ」の違い

「感じ入る」「しみじみ」の違いを、分かりやすく解説します。

「感じ入る」「しみじみ」は、どちらの言葉も「心が動かされるほどの気持ち」を示す似たような表現です。

「感じ入る」は、人の感情や気持ちなどを示す動詞として使われており、一方「しみじみ」は動詞を修飾する副詞的な使い方をする文言なので、それぞれがもっているニュアンスは近いものがありますが、使われる言い回しや文脈は異なっている語句として扱われています。

「感じ入る」の例文

・『夏休みに帰省した実家の近くにある田んぼで虫の声に感じ入る子供たち』
・『はるか遠くに聞こえる打ち上げ花火の炸裂音に感じ入る』

「しみじみ」の例文

・『彼女から言われた言葉が後になってしみじみと心に響いてきました』
・『別れ際にしみじみしたくないのでお見送りはいりません』

まとめ

「感じ入る」「しみじみ」は、どちらの語句も「心で深く感じる」などというニュアンスで用いられている同じような印象をもつ表現です。

意味は近いですが動詞と副詞で異なる働きをもつ語句なので、使う際には上手に使い分ける必要があります。

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