「論功行賞」と「信賞必罰」の違いとは?分かりやすく解釈

「論功行賞」と「信賞必罰」の違いとは?違い

この記事では、「論功行賞」【ろんこうこうしょう】と「信賞必罰」【しんしょうひつばつ】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「論功行賞」とは?

苦労して研究を重ね、素晴らしい功績を残した人に対して送られる褒美を「論功行賞」【ろんこうこうしょう】といいます。

多大な功績を残せるよう人のやる気を向上させる褒美を指すのです。

戦国時代には国に貢献した家臣に対し、褒美として使える領地を与えていましたが、現代では営業でいい成績を出した社員を出世させたり、給料を上げるといった褒美を与えています。


「信賞必罰」とは?

賞を与えるべき人にはその功績に値する褒美を与えることが大事といった意味で使うのが「信賞必罰」【しんしょうひつばつ】です。

しかし、反対に悪い行為した者には必ず罪を償わせるため、重い罰を与えるといった意味も含みます。

このような意味から、人には賞罰をはっきり感じさせるため厳正にけじめを与る行為を指す言葉になるのです。


「論功行賞」と「信賞必罰」の違い

「論功行賞」「信賞必罰」の違いを、分かりやすく解説します。

頑張っていい成績を出した者に「論功行賞」を与えれば、より己の意欲を高めるため努力するようになるわけです。

今よりも上を目指し、飛躍するため与えられる賞といった意味合いが強いものになります。

もう一方の「信賞必罰」は多大な功績を出した素晴らしい者は表彰して褒め称えますが、悪い行為した者にはしっかり反省させるため罰を与えるといったけじめを指すところが違う点です。

「論功行賞」の例文

・『論功行賞を取り入れると、社員が意欲的に仕事するようになった』
・『論功行賞で規模も拡大し、社員が増えて活気が出た』

「信賞必罰」の例文

・『信賞必罰を取り入れるのはいいが、厳しすぎると逆効果になる』
・『社員の動きが怪しいので、信賞必罰を取り入れて真相を定かにした』

まとめ

ビジネスシーンでは度々出てくる言葉を2つご紹介しました。

それぞれ意味に違いがあり、使われている場面も異なりますので、自分なりに使い方を工夫してみるといいでしょう。

違い
違い比較辞典