「老婆心」と「お節介」の違いとは?分かりやすく解釈

「老婆心」と「お節介」の違いとは?違い

この記事では、「老婆心」「お節介」の違いを分かりやすく説明していきます。

「老婆心」とは?

「老婆心」「ろうばしん」と読みます。

意味は「必要以上に人の世話を焼こうとする気持ちのたとえ」です。

自分が余計なお世話をしていると分かっている時に、その気持ちを表す言葉です。


「老婆心」の言葉の使い方

「老婆心」は名詞・形容動詞として「老婆心だ・である」「老婆心ですが」などと使われます。

仏教由来の言葉で、「年を取った女性は人生経験が豊富なことから、細やかな心遣いができる」という意味で、ここから転じて「師が弟子を大切に教え導くという、心遣いが深いことのたとえ」として使われていました。

次第に日常で使われる様になり、「必要以上に世話を焼こうとする気持ち」という意味になりました。


「お節介」とは?

「お節介」「おせっかい」と読みます。

意味は「返って迷惑になる、余計なお世話のこと」です。

相手にとってありがた迷惑になる様な、よかれと思ってする行為を表します。

「お節介」の言葉の使い方

「お節介」は名詞・形容動詞として「お節介だ・である」「お節介する・した」などと使われます。

語源は「切匙・狭匙(せっかい)」で、すりばちの溝に挟まったものを掻き落とす道具の名前です。

溝の内側に入りこむことから、「他人のことに入り込もうとする様子のたとえ」として使われる様になり、「節介」という漢字が当てはめられました。

基本的に、「余計なお世話を焼く行動そのもの」を表す言葉です。

「老婆心」と「お節介」の違い

「老婆心」「必要以上に世話を焼こうとする気持ち」です。

「お節介」「余計なお世話を焼く行動そのもの」です。

「老婆心」の例文

「老婆心」の例文は以下の通りです。

・『老婆心ですが、もう少しよく考えた方がいいと思います』
・『老婆心からつい口を挟む』
・『彼女の言うことは老婆心によるものだ』

「お節介」の例文

「お節介」の例文は以下の通りです。

・『親が子供に余計なお節介をする』
・『お節介と知りながら後輩の世話をする』
・『彼女は彼氏に対しお節介が過ぎる』

まとめ

今回は「老婆心」「お節介」について紹介しました。

それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。

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