否定形を伴って物事の程度や数量が少ないことを表す言葉には「ほとんど」や「あまり」があります。
この記事では、「ほとんど」と「あまり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ほとんど」とは?
「ほとんど」は漢字で「殆ど」と書く言葉であり、こちらは名詞と副詞の意味があります。
「ほとんど」は大部分や大多数といった名詞や、おおかたやもう少しでという副詞としても使うことが可能です。
「ほとんど」は否定形の「ない」などを伴うと、程度や数量が極端に少ないことを表します。
「あまり」とは?
「あまり」は漢字で「余り」と書く言葉であり、様々な意味で使われています。
「余り」は使用したり処理後に残ったものや、割り算で残った数字を表す名詞として使います。
また「余り」はこれ以外にも程度が大きい様や過度な様子、数量が少し多いことを表す時にも使うことが可能です。
「あまり」は否定形の「ない」を伴うと、数量や程度がそれほどないことを表します。
名詞としての「あまり」の類義語には「余計」や「余分」、「端数」などがあります。
「ほとんど」と「あまり」の違い
この2つは否定形を伴うと程度や数量が少ないことを表します。
「ほとんど」は大部分や大多数という名詞としても使われており、「あまり」は使用後の残りや割り算で残った数字を表す名詞として使われています。
「ほとんど」の例文
・『彼の出番はほとんどなくなっていたが、最後に一度だけチャンスを与えられた』
・『ほとんどの社員が出払っていたので、自分が郵便物を受け取りました』
「あまり」の例文
・『あまり不慣れなことをしない方が安全だと思いますよ』
・『王の決断はあまりにも残酷だったので、家臣たちは恐れおののいた』
まとめ
「ほとんど」や「あまり」は色々な場面で使われている言葉です。
この2つは否定形を伴うことで数量や程度が少ないことを表します。
特に「ほとんどない」は数量が極端に少ないことを表す時に使います。