この記事では、「ブーム」と「好況」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ブーム」とは?
「ブーム」とは、「ある事柄が一時的に盛んになる」さまや「それまでは注目されていなかったのに急にスポットライトを浴びるようになる」様子などを示す言葉です。
「急に人気が出る」または「突然景気づく」などという意味をもつ英単語の「boom」から派生した言葉で、突如商品の需要が増したことで価格がはねあがるなどというニュアンスで用いられています。
「好況」とは?
「好況」とは、「状況が悪くない」さまや「景気がよい」様子などを示す言葉です。
主に経済用語として「市場における経済活動が活発になる」などという意味合いで用いられており、「生産が拡大する」ないし「好景気に沸く」などという言い回しと同じようなニュアンスで使われている文言です。
「ブーム」と「好況」の違い
「ブーム」と「好況」は、どちらも「景気が良くなる」などという同じような意味合いで使われている言葉です。
しかしながら先述のとおり「ブーム」には、「突然人気が出る」もしくは「引っ張りだこになる」などというニュアンスが含まれている一方で、「好況」にはそのような意味は含まれておらず、「経済活動における上昇気流が見受けられる」などというニュアンスが強めの表現として扱われています。
「ブーム」の例文
・『昨年はタピオカミルクティーがブームになりましたが今年はどうでしょうか』
・『近年の健康ブームによりダイエットや自宅トレーニングなどが急に流行り出しました』
「好況」の例文
・『好況が続くと今度はしばらく不況が続く傾向にあります』
・『製造業は好況に向かっていますが作業員の高齢化に伴う人材難が課題と言えます』
まとめ
「ブーム」と「好況」は、どちらも「好景気な状態」などを指して使われている言葉です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら場面や状況などに応じてうまく使い分けるようにしましょう。