この記事では、「稲光」と「稲妻」の違いを分かりやすく説明していきます。
「稲光」とは?
「稲光」は「いなびかり」と読みます。
雷がゴロゴロと鳴って、地上に落ちる「光の筋」をあらわします。
漫画でギザギザの線としてあらわされる、黄色いラインのことです。
雷が鳴った後に田んぼの稲が光り輝くので「稲光」と名づいたのではないかといわれています。
「稲光」が光るのは、雷によって電気の通路ができ、その通路がとても熱いからです。
この時の通路はまっすぐではなく、右や左に曲がります。
そのため実際の「稲光」も、漫画のギザギザのように枝分かれして見えることが多いです。
「稲妻」とは?
「稲妻」は「いなずま」とあらわします。
こちらも台風シーズンなどに、よく起こる自然現象です。
雷が鳴る時の「光」をあらわします。
ゴロゴロの後に、ピカッと光って流れる流れ星のような光です。
「稲妻」は「稲の妻」と書きます。
これは秋の実りの季節と、雷が鳴る時期が重なっているから。
雷がよく鳴るとおいしい稲が実るといわれていたので「サポートする」という意味の「妻」という言葉があてがわれるようになりました。
「稲光」と「稲妻」の違い
「稲光」と「稲妻」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも雷にまつわる用語です。
似たものに雷鳴がありますが、こちらは雷の音をあらわします。
一方で「稲光」と「稲妻」は、光または光の筋をあらわしています。
そのため「稲光」と「稲妻」はどちらも、同じものを示しています。
ちなみに「素早い動き」として例えられるのは「稲妻」。
「稲妻のような、スーパー旋風」のように、偉大なアスリートを誉める時の言葉として用いられることもあります。
「稲光」の例文
・『小学校のグラウンドに向かって稲光が落ちた』
・『大きな黒雲がやって来て、激しい稲光につつまれた』
「稲妻」の例文
・『ステージ上に稲妻のような、巨大ライトが灯された』
・『稲妻のような、ホームランを打ち上げた』
まとめ
「稲光」と「稲妻」の違いをお伝えしました。
言葉の差を知って、科学や日常生活のシーンに活かしてください。