この記事では、「偕老同穴」と「鴛鴦之契」の違いを分かりやすく説明していきます。
「偕老同穴(かいろうどうけつ)」とは?
「偕老同穴」とは、「夫婦が仲睦まじく共に年を重ね、共に添い遂げること」や「夫婦仲が良く、絆が強いことの例え」を意味する言葉です。
「偕」は「共に」、「穴」は「墓穴」を表し、夫婦が一緒に年を重ねて、一緒の墓に葬られる意味に因んでいます。
「偕老同穴」の使い方
「偕老同穴」は名詞として使われています。
「鴛鴦之契(えんおうのちぎり)」とは?
「鴛鴦之契」とは、「オシドリのように、仲睦まじく一生を添い遂げるという夫婦の契り」や「夫婦仲が良く、絆が強いことの例え」を意味する言葉です。
「おしどり夫婦」(=仲睦まじい夫婦という意味)という言葉があるように、「オシドリ」=「鴛鴦」は仲が良い夫婦の象徴とされています。
しかし、実のところ「オシドリ」は繁殖期が過ぎると毎年パートナーを変える習性があるのです。
「鴛鴦之契」の使い方
「鴛鴦之契」は名詞として使われています。
「偕老同穴」と「鴛鴦之契」の違い
「偕老同穴」は「夫婦仲睦まじく共に添い遂げること」、「鴛鴦之契」は「オシドリのように、仲睦まじく連れ添うという夫婦の契り」を意味し、転じて、どちらも「仲睦まじく、絆が強い夫婦の例え」としても用いられています。
したがって、2語は類義語の関係に当たると言えます。
「偕老同穴」の例文
・『私たち夫婦は偕老同穴の契りを結んだ』
・『私の両親の夫婦仲は偕老同穴である』
「鴛鴦之契」の例文
・『鴛鴦之契を象徴したような芸能人夫婦だ』
・『鴛鴦之契のような夫婦関係を築きたい』
まとめ
「偕老同穴」は「夫婦が仲睦まじく共に年を重ね、共に添い遂げること」を意味する四字熟語であり、「鴛鴦之契」は「オシドリのように、仲睦まじく一生を添い遂げるという夫婦の契り」を意味する四字熟語です。
そして、どちらも転じて、「夫婦仲が良く、絆が強いことの例え」という意味も表します。
したがって、2語は類義語の関係に当たると解釈できます。