「枡」と「三方」の違いとは?分かりやすく解釈

「枡」と「三方」の違いとは?違い

この記事では、「枡」「三方」の違いを分かりやすく説明していきます。

「枡」とは?

「枡」とは体積を計測するために使われる木製の容器です。

四角形の面が5面で形成され1面部分が口を開けている直方体あるいは立方体の形をしており、特に一升を測るための一升「枡」が一番一般的な「枡」となります。

まずは容積の単位を表す升という言葉があり、それを容易に計測できる容器として生まれたのが「枡」です。

後には逆転現象が起き一升を測るための一升「枡」にすりきり一杯入る量が一升になりました。

そのため「枡」の大きさを少しずつ変える不正が過去に横行しており、「枡」の規格が完全に統一されたのは江戸時代が終わったあとです。


「三方」とは?

「三方」とは神様に捧げるお供物を乗せる台です。

お供物を乗せるお盆は正方形の角を切り落とした形をしており、お盆の中央下部分に四角い筒状の胴を付けた形をしています。

この角筒状の同部分の三方向に宝珠などを模した穴が開けられているのが「三方」という名前の由来です。

お盆部分は正式には折敷といい胴部分と分離できそれぞれ別個で使うこともありましたが、現在では折敷と胴が分離できない構造になっているものが多く使用されています。


「枡」と「三方」の違い

「枡」「三方」の違いを、分かりやすく解説します。

一升など体積を計測するためなどに使われる容器が「枡」で、神様へのお供物を乗せるための台が「三方」です。

どちらも底部と角筒の胴で構成されているように見えますが「枡」は口が空いている方を上にして使い、「三方」は口が空いている方を下にして使います。

まとめ

「三方」は神様に捧げ物をするのに使われ「升」も神様にお酒をお供えするのに使われることがあり、どちらも角筒と底がある部分は共通しています。

しかし「枡」は底板がはみ出すことはありませんし、「三方」は底板に見えるお盆がはみ出している上に角筒部分に穴が開いているので、両者を同じようなものと勘違いすることはないでしょう。

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