この記事では、「出処進退」と「去就進退」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出処進退(しゅっしょしんたい)」とは?
「出処進退」とは、「官職や地位に留まっていること、及び辞めて退くこと」や「身の振り方」、「世に出て仕えることと民間に退くこと」、「仕官と在野」を意味する言葉です。
「出」は「世に出て仕える」という意味を表し、「処」は「官に使えずに家にいる」という意味を表しています。
語順を入れ替えて「進退出処(しんたいしゅっしょ)」と表現されるケースもあります。
「出処進退」の使い方
「出処進退」は名詞として使われています。
「去就進退(きょしゅうしんたい)」とは?
「去就進退」とは、「身を引いて、退くこと、及び進んでその職に就くこと」、「現職や現在の地位に留まることと辞めること」、「身の振り方」を意味する言葉です。
「去就」と「進退」はいずれも「留まることと辞すること」を表しており、語順を入れ替えて「進退去就(しんたいきょしゅう)」とも表現されます。
「去就進退」の使い方
「去就進退」は名詞として使われています。
「出処進退」と「去就進退」の違い
「出処進退」と「去就進退」はどちらも「現職や現在の地位に留まることと辞めること」や「身の振り方」という意味が含まれる四字熟語です。
したがって、2語は類義語の関係に当たると言えます。
「出処進退」の例文
・『彼は現職の待遇に不満を持ちながらも出処進退に迷っているようだ』
・『彼女の華麗なる経歴は出処進退の巧みさを物語っている』
「去就進退」の例文
・『去就進退に悩んだ末に、転職することを決意した』
・『去就進退の是非について、人生の先輩に相談することにした』
まとめ
「出処進退」は「官職や地位に留まっていること、及び辞めて退くこと」や「身の振り方」などの意味を表す四字熟語です。
そして、「去就進退」は「身を引いて、退くこと、及び進んでその職に就くこと」や「身の振り方」を意味する四字熟語でした。
同じような意味を含めることから、2語は類義語の関係に当たると解釈できます。