この記事では、「写生」と「写実」の違いを分かりやすく説明していきます。
「写生」とは?
写生は、しゃせいと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、有りのままうつし取るといった意味の写の漢字に、加工しないやうまれるといった意味がある生の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ写生は、景色とか事物の有様を見たまま写し取る事を表すのです。
「写生」の言葉の使い方
写生は、有りのまま見たままに写し取るといった意味の言葉として使われています。
絵を描く他にも、俳句や短歌といった文章で表現する際にも、この写生という言葉が使用されたりするのです。
「写実」とは?
写実は、しゃじつと読むべき言葉となっています。
文字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、しゃしんにうつすとかうつし取るといった意味を持っている写の文字に、偽りがないや誠といった意味を有する実の文字を付け加える事で完成した言葉です。
以上の事から写実は、物事を有りのまま描写する事を示します。
「写実」の言葉の使い方
写実は、有りのまま描写を行うという意味の言葉として用いられているのです。
具体的には、写実的とか、克明に写実するといった表現を見掛ける事が出来ます。
「写生」と「写実」の違い
写生と写実の漢字表記を比べれば、2文字目に生と実という明らかな漢字の違いがある事に気付けるものです。
所が最初の漢字は同じ写である事から、混同してしまう恐れはないとは言えません。
ただし写生は、景色や事物の有様を見たまま写し取る事を表します。
一方の写実は、物事を有りのまま描写する、という意味を示すのです。
まとめ
2つの言葉には共通する漢字があるものの、2文字目の漢字が違う事で、示す意味合いにも相違点を見出す事が出来ます。
ちなみに写生は、事物とか景色を見たまま写し取るという意味で、使われる言葉です。
対する写実は、物事をそのまま描写するという意味の言葉として、用いられています。