「主君」と「君主」の違いとは?分かりやすく解釈

「主君」と「君主」の違いとは?違い

この記事では、「主君」「君主」の違いを分かりやすく説明していきます。

「主君」とは?

「主君」とは自分が仕えている人を指す言葉です。

ただ従業員として働いている会社のろくに会ったこともない社長などは指さず、自分がその人のために働いていたりその人に身を捧げているという相手を指します。

必然的に自分より上の立場の人を指すことになりますがその人が社会的に最上位クラスの階級にあるとは限らず、忠誠心を持って奉仕している相手であれば社会的には小さい何らかの組織のボスやトップであっても「主君」です。


「君主」とは?

「君主」とは世襲によって国家や領地を受け継ぎ統治する最高権力者です。

王国であれば王様が「君主」ですし帝国であれば皇帝が「君主」になります。

国や領地の権力的なトップになりますが必ずしも国のトップが「君主」というわけではなく、たとえば共和制の国では国のトップは国家元首であって「君主」ではありません。

「君主」はその国において最高位の権力者であり、「君主」に忠誠心を抱く人もいるはずですがすべての臣下が忠誠心を持っているとは限らず、普段関わり合いのない民まで距離が離れれば敬意を向けられることはあっても忠誠心は期待できないでしょう。


「主君」と「君主」の違い

「主君」「君主」の違いを、分かりやすく解説します。

自分が仕えている主を指す言葉が「主君」で、世襲によって国家を受け継ぎ統治するトップが「君主」です。

「主君」は仕えていて下の立場にいる人が認めた相手だけを指す言葉ですが、「君主」は第三者から見てもその国や領地のトップと認められています。

また「主君」と呼ばれるような人は呼ぶ人に忠誠心を持たれていますが、「君主」は下の立場にいる人に忠誠心を持たれているとは限りません。

まとめ

「主君」「君主」は文字の前後を入れ替えただけですが意味は全くの別物です。

下の立場にいる人にとっての主が「主君」で、国や領地を世襲している第三者から見てもれっきとしたトップが「君主」だと覚えておきましょう。

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