「設計図」と「施工図」の違いとは?分かりやすく解釈

「設計図」と「施工図」の違いとは?違い

この記事では、「設計図」「施工図」の違いを分かりやすく説明していきます。

「設計図」とは?

「設計図」とは建物や機械などの形や構造大きさを図にしたものです。

建物や機械などはその場その場で考えて作ってもまともな形や機能を持って完成させることはできません。

そのため予めこういう構造でこういう形で作ろうと決めておき、実際そういう構造や形状にするならここの長さや高さはこれくらいでと大まかに計算した寸法も含めて図面に起こします。

そうして作った完成形を予定して作られた図が「設計図」です。


「施工図」とは?

「施工図」とは建物や什器を作る際に使われる図面です。

家具などは数ミリ大きさがずれるだけでバランスが悪くなったり戸が開け閉めできなくなったりしますし、建築物に至っては1ミリの誤差が大勢の人の命を奪う事故に繋がりかねません。

そうならないよう寸法や使う素材であったり金具の型番など細かい所まで指定し、それに従えば問題なく完成するだろうという施工に必要な情報を詰めて作られる図面が「施工図」です。


「設計図」と「施工図」の違い

「設計図」「施工図」の違いを、分かりやすく解説します。

デザインや構造を決定し大まかに大きさも決めて図面に起こしたものが「設計図」で、詳細な寸法や使う素材など実際に施工する際に必要な情報を細かく指定する図面が「施工図」です。

「設計図」はデザインや構造といった見た目を決めるために作られますが、「施工図」は実際にどうすればそれを作れるかどうやって何を使って作ればいいかを決めるために作られます。

まとめ

デザインが決まらなければどう作ればいいか検討のしようもないのでまずは「設計図」で形や構造を決めて図面にし、それをどうすれば作れるか検討して実際の寸法や使う資材などを決めて指定するための図面が「施工図」です。

「設計図」は形を決めるためのものなので細かな情報は書き加えませんが、「施工図」はミリ単位の寸法や部品の指定まで細かく記載されています。

違い
違い比較辞典