この記事では、“drop”と“fall”の違いを分かりやすく説明していきます。
「drop」とは?
“drop”の和訳は名詞で、一滴、しずく、少量、あめ玉、飾り玉などといった意味があります。
動詞としては、落ちる、落とすという意味があり、“drop”の場合、同じ、落ちる、落とすでも、急降下となり、落ちる際の放物線は直線的なものとなります。
急に真下に何かが落ちる様子を表す言葉が“drop”なのです。
「drop」の使い方
直線的な放物線を描き落ちる落ち方を意味する“drop”。
この場合の使い方としては、“a drop in temperature( 温度の降下)”、“drop (one’s) speed (スピードを落とす)”、“drop one’s wallet [handkerchief] (財布[ハンカチ]を落とす)”などとなります。
「fall」とは?
“fall”は和訳で落ちる、落下する、降りる、倒れるなどといった意味があります。
“fall”の場合、落ちるまでに時間がかかる場合も多く、何かが落ちる際の放物線は曲線的なものとなります。
時間をかけ曲線的な放物線を描きながら落ちる様子を表す際に“fall”を用いることになります。
「fall」の使い方
曲線的な放物線を描き落ちる落ち方を意味する“fall”。
この場合の使い方としては、“The poster fell down. (ポスターが落ちた)”、“fall from power (権力の座から落ちる)”、“His popularity has fallen. (彼の人気は落ちた)”などとなります。
「drop」と「fall」の違い
同じ何かが落ちる際に用いる“drop”と“fall”ですが、その際の落ち方によって使い分けが必要な言葉となります。
落ち方のイメージの違いとは、“drop”の場合、一直線に真下に落ちる、急に落ちる、重力によって落ちる、となり、落ちたものが描く放物線は直線的なものとなります。
一方、“fall”の場合、時間をかけ落ちる際に用いる言葉となり、何かが落ちる際の放物線は 曲線的なものとなります。
時間をかけ落ちていく様子を表す際に用いることとなりますが、その際にかかる時間はそれぞれです。
「drop」の例文
・『An apple dropped off the tree. (リンゴが木から落ちました)』
・『The temperature dropped last night. (昨晩、急に気温が下がりました)』
・『Don’t drop the dish. (そのお皿を落とさないで!)』
・『I dropped some milk in my coffee. (私はコーヒーに数滴のミルクを落としました)』
「fall」の例文
・『Many leaves falled. (たくさんの葉っぱが落ちました)』
・『The old tree fell in the storm. (古い木は嵐で倒れた)』
・『Be careful not to fall!(転ばないように気を付けてください)』
・『I hope snow will fall on Christmas Day. (クリスマスに雪が降ったらいいなと願う。)』
まとめ
以上のような違いがある“drop”と“fall”。
使い方に迷った際は、落ちる様子を想像してみてください。
その落ちる様子が直線的なものであれば、“drop”。
曲線的なものであれば、“fall”と考えれば、自然と使い分けができることと思います。