「予期」と「期待」はどちらも未来に関係する言葉です。
2つの言葉はそれぞれ何を意味しどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「予期」と「期待」の違いを解説します。
「予期」とは?
「予期」とは、「未来に起きる出来事を前もって想像し待ち受けること」を意味する言葉です。
「予期」の使い方
未来は常に不確定でありこれから起きることを前もって知ることはできません。
どうなるのかわからない未来を完全な形で知ることはできませんが情報を参考にしたり展開を考えたりするなどの方法で想像することは可能です。
不確定な未来をさまざまな手段を用いて想像し対処できるよう待ち受けておくことを「予期」といいます。
将来の出来事を高い精度で事前に推測しておく行為を表す言葉で、何が起こるのかを考えるだけではなく起こった出来事に対処するための準備として推測するときに用いる表現です。
「期待」とは?
「期待」とは、「将来の出来事を待ち望みあてにすること」を意味する言葉です。
「期待」の使い方
あることが将来において実現するだろうと望み心待ちにすることを指します。
希望を抱きながら待つことを表す言葉で、基本的にはポジティブな出来事が起こることを望むときに用いられる表現です。
「予期」と「期待」の違い
「予期」と「期待」はどちらも不確定な未来に関する言葉です。
「予期」はデータや情報などを活用し客観的な見方で未来を想像し待ち受けるさまを表すのに対し、「期待」は希望を抱いたりあてにしたりなど主観的な気持ちが強く込められています。
これから起きる未来の出来事に対し客観的な事実性を強調した表現が「予期」、主観的な感情を込めた表現が「期待」という違いで使い分けられています。
「予期」の例文
・『株価が暴落することを予期していた』
・『予期していた通り深刻な食糧不足に陥った』
「期待」の例文
・『新入社員に大きな期待を抱いている』
・『来年は良い年になるだろうと期待している』
まとめ
同じ将来に対する考えを表す言葉でも「予期」と「期待」では全く意味が異なります。
未来をどのように考え手いるのかを基準にして使い分けてください。