「農村」と「田舎」の違いとは?分かりやすく解釈

「農村」と「田舎」の違いとは?違い

この記事では、「農村」【のうそん】と「田舎」【いなか】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「農村」とは?意味

米、野菜、果物といった農業する人々が住んでいる村落を「農村」【のうそん】といいます。

夏は田んぼや畑仕事して、冬は港や建築現場に行って働く人を指すわけです。

村の立地として選ばれたのは川や泉といった水がある場所でした。

時代と共に人口が増えていったため用水路を設けて、より広範囲で田畑ができるよう効率的に灌漑【かんがい】排水技術を用いて作るようになったのです。


「田舎」とは?意味

経済の中心となる都市の対義語になる地域を「田舎」【いなか】といいます。

田んぼや畑が広がり、野菜や稲を作って都会へ送り、収入を得ている場所を「農村地域」と呼ぶわけです。

魚介類を獲る漁師が住む場所は「漁村地域」といい、その海で獲れた魚介類を売って収入を得ています。

住む人が少なく、平屋や2階建ての木造建築物が点在している田んぼが多い地域を指す言葉です。


「農村」と「田舎」の違い

「農村」「田舎」の違いを、分かりやすく解説します。

土地に長く住み、土壌に合う野菜や果物を栽培して自給的に生活してきた人が住む地域を「農村」といいます。

村内では冠婚葬祭の手伝いに出たり、共同飲食して交流を深めていくのも大切な付き合いになるわけです。

もう一方の「田舎」は高層建築物が少なく、住宅地の近くにスーパーがないため車で行って買うか、近くに移動販売車が来たとき購入します。

主に漁村や離島、山奥といった地域を指し、そのようなところにはお洒落な服を売る店が少ないため、見た目が「田舎臭い」といって笑うとき使う言葉です。

「農村」の例文

・『山奥の農村には服屋がないので、通販で買う人が増えている』
・『工業労働力になる若者は農村から出て、都会で懸命に働いた』

「田舎」の例文

・『自然が広がる田舎に住める喜びをかみ締めて生活する』
・『彼氏はどこか田舎臭いので、結婚は考えていない』

まとめ

どちらも似たような意味がありますが、多少の違いがありますので、状況に応じてうまく使い分けてみるといいでしょう。

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