この記事では、「農林水産省」と「林野庁」の違いについて紹介します。
農林水産省とは?
農林水産省とは日本の省庁の1つで、食糧を安定して供給することや農林水産業を発展させること、森林を保全すること、水産資源を管理すること等を主な任務としています。
1881年に農商務省として設立されました。
設立された当時は、商工業分野も所管していました。
その後、商工業分野は分離され、1978年に農林水産省という名前に変更されています。
現在、農林水産省は本省及び林野庁・水産庁の外局で構成されています。
「食」を中心として産業政策や地域振興、文化、外交など幅広い政策分野を総合的に担います。
林野庁とは?
林野庁とは農林水産省におかれている外局で、森林の保全や林産物を安定的に供給すること、林業を発展させること等を主な任務としています。
林野庁は農林省山林局が前身で、1949年に外局として昇格する形で設置されました。
森林総合研究所などの付属機関があります。
国有林を適性に管理する業務を担っており、民有林に対する指導や監督なども行います。
国有林は国が保有している森林原野で、その面積は日本の森林全体の3割程です。
林野庁は国有林の伐採や造林、林道整備、治山事業などの事業を管轄しています。
国有林は木材としても活用されてきました。
高度経済成長期には木材の需要が高く収支は好調でしたが、安い外国産の木材などが輸入されるようになってから採算は悪くなっています。
農林水産省と林野庁の違い
農林水産省は本省と外局で構成されていて、その外局の1つが林野庁です。
農林水産省は「食」に関する分野を中心に、幅広い政策分野を担っています。
それに対して林野庁は、森林の保全や林業の発展などを主に担っています。
まとめ
農林水産省の外局の1つが林野庁です。
食に関する分野を中心に幅広い政策分野を総合的に担ってるのが農林水産省で、森林保全や林業に関する分野を担っているのが林野庁になります。