「相互性」と「互換性」はともに「互」を含む字面がよく似た言葉です。
2つの言葉の意味はどんな違いがあるのでしょうか。
この記事では、「相互性」と「互換性」の違いを分かりやすく説明していきます。
「相互性」とは?
「相互性」とは、「異なるもの同士が互いに何らかの影響を与え合っている関係性」を意味する言葉です。
迷惑をかけたりかけられたり、世話になったり世話したりなど一方的な関係性ではなくお互い同士で影響し合う関係性を指します。
一般的にはギブアンドテイクや持ちつ持たれつのようなお互いに相手の足りない部分や不足しているところを補い合う形で成立している関係性に対して用いられる表現です。
「互換性」とは?
「互換性」とは、「あるものの別のものと入れ替えても問題がない性質」を意味する言葉です。
あるものが別のものの代替として使用できる性質を表します。
一般的には交換可能な部品に対して用いられることが多い表現で、同じサイズで作られた部品や規格に沿って作られたパーツなど全く同じものではないが置き換え可能で交換しても問題なく使える共通性を有するものを指す言葉です。
基本的に置き換えられる別物に対して使う表現なので最初から同じものとして製造される同一型番の部品や純正の交換パーツなどに対しては使わない表現です。
「相互性」と「互換性」の違い
「相互性」と「互換性」の違いを、分かりやすく解説します。
「相互性」はお互い同士がお互いに影響している関係性を指すのに対し「互換性」はお互いに交換可能な性質を指す、という違いで区別されます。
「相互性」の例文
・『相互性が認められる』
・『下手に手を加えると相互性が崩れてしまう』
「互換性」の例文
・『互換性があるので交換しても問題ない』
・『新型と旧型では部品の互換性がない』
まとめ
「相互性」と「互換性」では表している意味が全く異なります。
異なるもの同士がどんな関係性にあるのかに注目して区別してください。
