この記事では、「シミュレーション」と「模擬実験」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シミュレーション」とは?
シミュレーションとは、コンピュータや模型などを使い実際と似た状況を作り出すことをいいます。
英語のsimulationをそのまま日本語読みした言葉で、simulationには「まねること、ふりをすること、模倣」といった意味があります。
シミュレーションは、物理学や自然科学、経済学、エンターテインメント等幅広い分野で利用されています。
「模擬実験」とは?
模擬実験とは、計算や模擬装置などを使って実際の状況を想定して行う実験のことをいいます。
「模擬」は本物や実際の場合と同じようにすることで、実験はある理論や仮説で考えられていることが正しいかどうかを実際に確かめてみることを指しています。
また、実験は自然科学の基本的な手法でもあります。
「シミュレーション」と「模擬実験」の違い
シミュレーション(simulation)は日本語にすると模擬実験と訳されるので、意味に違いはありません。
ただし、模擬実験は模擬装置や計算などを使った実際の実験を指すことが多く、シミュレーションはそれよりも幅広い分野で用いられています。
例えば家を建てる際などに間取りをシミュレーションすることもありますし、コンピューターゲームのジャンルの1つにシミュレーションゲームもあります。
「シミュレーション」の例文
・『個人事業主の納める税金額をシミュレーションしてみる』
・『経済の動向を最新のデータからシミュレーションする』
「模擬実験」の例文
・『洪水災害を想定した模擬実験を行った』
・『ロボットを使った模擬実験を行う予定だ』
まとめ
シミュレーションは模擬実験と訳されるので、意味に違いはありません。
ただし、シミュレーションの方が幅広い分野で使われています。
模擬実験は計算や模擬装置などを使って実際に行う実験を指すことが多いです。