「していただく」と「賜る」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「していただく」と「賜る」の違いとは?違い

この記事では、「していただく」「賜る」の違いを分かりやすく説明していきます。

「していただく」とは?

「していただく」とは相手になにかしてもらうことの謙譲語です。

相手の行動に対して自分が謙って相手を上に持ち上げる表現になります。

いただくはもらうの謙譲語なので行動に関しても物を譲られることにも使えますが、いただくの前にしてという行動について使われる言葉がついているため、していただくも相手になにか行動して貰う場合にしか使われません。


「賜る」とは?

「賜る」は何かをもらうことの謙譲語です。

もらうの謙譲語にはいただく頂戴するなど他にもいくつかありますが、賜るは特に丁寧な言葉遣いにあたります。

そのため直属の上司のような近い相手ではなく、平社員が社長に何かをもらうなどの、大きな隔たりがある場合に使われる言葉です。

もらうの謙譲語なので物を譲られることに使うこともあれば、相手が自分になにか行動したことを指すのにも使えます。


「していただく」と「賜る」の違い

「していただく」「賜る」の違いを、分かりやすく解説します。

相手になにか行動してもらったことの謙譲語が「していただく」で、相手に行動してもらったり物をもらうことの謙譲語が「賜る」です。

「していただく」は行動のみに使える表現で、「賜る」は行動だけでなく物などを貰うときにも使えます。

謙譲語の表現としては「していただく」よりも「賜る」のほうが丁寧で謙り相手を上に置く度合いの強い言葉です。

「していただく」の例文

・『書類はご本人様に記入していただく必要があります』
・『コラボイベントを開催していただくことになった』

「賜る」の例文

・『陛下より勲章を賜る』
・『ねぎらいの言葉を賜る』

まとめ

「していただく」「賜る」の違いは相手の行動にだけ使うか、相手から物を貰うことにも使えるかという用途の違いがありますが、丁寧さの違いも重要です。

直属の上司や顧客に何かして貰うことを「していただく」と表現する機会は多いですが、より丁寧にしようと「賜る」と表現するのは過剰な言葉遣いになります。

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