この記事では、「先走り」と「前のめり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「先走り」とは?
先に立って走ることや、他に先んじて物事を実施することを表します。
例えば、「企画だけが先走りする」「気持ちだけが先走りする」などと使います。
また、先のことを独り決めして、他人より先に行動することも「先走り」と言います。
例えば、「気を回して先走りする」などと使います。
さらに、野菜や魚類の季節初めに出るものも「先走り」と言います。
「前のめり」とは?
前方に倒れそうに傾くことや、積極的に物事に取り組むことを表します。
例えば、「急停車で前のめりになる」「前のめりの生き方を評価する」などと使います。
また、準備不足で、性急に物事を実施することも「前のめり」と言います。
例えば、「新政権の施政方針は前のめりに過ぎる」「当確の早さを競う前のめりな報道」などと使います。
この場合、「前のめり」は悪い意味で使われることが多いと考えられます。
「先走り」と「前のめり」の違い
「先走り」と「前のめり」の違いを、分かりやすく解説します。
「先走り」とは、他に先んじて物事を実施することや、先のことを独り決めして行動することを意味します。
その一方で、「前のめり」とは、前方に倒れそうに傾くことや、積極的に物事に取り組むことを意味します。
「先走り」の例文
・『来年公開予定の映画が、先走りして詳細に関する発表がされたようだ』
・『彼はいつも熱心で素晴らしいが、先走って失敗することがある』
「前のめり」の例文
・『どんなことでも、前のめりになって取り組むことが大切だ』
・『彼女は仕事に前のめりな人だ』
まとめ
「先走り」とは、先に立って走ることや、他に先んじて物事を実施することを表します。
その一方で、「前のめり」とは、前方に倒れそうに傾くことや、積極的に物事に取り組むことを表します。
どちらも、物事に対する積極性や先行性を表す言葉ですが、ニュアンスや使い方に注意が必要です。
それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。