この記事では、「ジレンマ」と「トリレンマ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「ジレンマ」とは?
2つの問題にぶつかったとき、どちらを選んでも自分に不利益をもたらすため、困った様子を表すのが「ジレンマ」といいます。
例えば、右を選んでも、左に曲がったとしてもどっちみちいい結果にならないと分かっている人が、その現実に葛藤する状態を表すわけです。
「ジレンマに陥る」といえば、もう選択する気力もなく、喘ぎ苦しむ人のさまを表します。
「トリレンマ」とは?
3つの選択肢のうち、どれかを選ばなければならないといった究極の選択肢を課せられた状況を「トリレンマ」といいます。
例えば、3つの選択肢があったとすれば、そのうちの1つだけは絶対に諦め、2つのみを選べるわけです。
このような言葉がよく使われるのが国際金融であり、同時に3つの政策は経済的にも無理があるため、1つだけは見送ります。
「ジレンマ」と「トリレンマ」の違い
「ジレンマ」と「トリレンマ」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらを選んでもいい方向に向かわないとき、どうしたらいいか強く悩むことを「ジレンマ」といいます。
かなり困った状態を「究極のジレンマ」といった言い方をするわけです。
もう一方の「トリレンマ」は3つの選択肢のうち2つだけを選択できる状態であるという意味があり、1つは必ず諦めるか、次にまわすといった状況を表します。
「ジレンマ」の例文
・『親が死んだとき、仕事か大学に進学するかジレンマを抱えた』
・『親子関係が悪化したとき、かなり深刻なジレンマに悩んだ』
「トリレンマ」の例文
・『安全保障を確保するためには、トリレンマを取り入れる必要性がある』
・『為替相場を常に安定させるためには、トリレンマを取り入れたい』
まとめ
似たような意味がある言葉ですが、選択できる数に違いがありますので、使う状況に応じてどちらを使えばいいか自分なりにうまく考えてみるといいでしょう。