この記事では、「羊頭狗肉」と「有名無実」の違いを分かりやすく説明していきます。
「羊頭狗肉」とは?
「羊頭狗肉」は「ようとうくにく」と読みます。
意味は「外見は優れているが、品質が悪いことのたとえ」です。
見かけは立派に保ちながら、内容がそれほどでもない、または期待外れである様子を表します。
「羊頭狗肉」の言葉の解説
「羊頭狗肉」は、「店先に羊の頭を掲げておきながら、実際には犬の肉を売っていること」という意味の四字熟語です。
中国の宋時代に書かれた「無門関(むもんかん)」の一節に由来します。
宋の高僧・無門慧開(むもんえかい)は、釈迦の説法についてあえて批判的な意見を持っていました。
「仏教の教えは、言葉だけで理解できるものではない」という考え方は、「大勢の衆生に理解できない教えは意味がなく、羊頭を掲げて狗肉を売るようなものである」と表現しました。
ここから「見掛け倒し」「外観は優れているが内容は大したことがないことのたとえ」という意味で使われる様になりました。
「有名無実」とは?
「有名無実」は「ゆうめいむじつ」と読みます。
意味は「名ばかりで、それに伴う実質のないこと」です。
名前ばかり評判になっているけれども、実力が全くない様子を表します。
「有名無実」の言葉の解説
「有名無実」は「名が有っても実が無い」という意味の四字熟語です。
特に語源や引用などはなく、漢字の意味から使われています。
「有名」は「広く知られ渡っていること」という意味、「無実」は「事実となるよりどころがないこと」という意味、「有名無実」で「広く知られているだけのことを示す実力がないこと」になります。
「羊頭狗肉」と「有名無実」の違い
「羊頭狗肉」は「外観は優れているが内容は大したことがないことのたとえ」です。
「有名無実」は「広く知られているだけのことを示す実力がないこと」です。
まとめ
今回は「羊頭狗肉」と「有名無実」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。