この記事では、「殺人未遂」と「既遂」の違いを分かりやすく説明していきます。
「殺人未遂」とは?
人を殺そうとしたけれど、その人は死ななかったことです。
「殺人」には、人を殺すことという意味があります。
「未遂」は、やりかけたけれど、成し遂げないことという意味です。
つまり「殺人未遂」とは、殺人をやりかけたけれど、成し遂げなかったという意味になるのです。
この言葉が意味するものは、殺意を持って行われたもので、実際には人が死ななかった場合になります。
たとえば、ある人を殺そうとして、飲み物に毒を入れたとします。
ある人がその飲み物を飲んだのですが、吐いたので死ぬことはありませんでした。
毒を入れた人は殺意を持って、この行為を行っています。
けれども、飲み物を飲んだ人は死んでいません。
やろうとして成し遂げられなかったのです。
このようなさまを意味します。
「既遂」とは?
すでになし終わっていることという意味と、犯罪が完全に成し遂げられていることという意味があります。
「既」という漢字には、すでに、もはや、物事が済んでしまったことという意味があり、「遂」という漢字には、なしとげる、やりとげるという意味があります。
このことから「既遂」には、成し遂げるという意味があることがわかります。
たとえば、ある人を殺そうとして、包丁で突き刺したとします。
刺された人は病院に搬送されたのですが、死んでしまいました。
殺意を持って包丁を突き刺しており、現実に死んでしまっています。
犯罪が成し遂げられたのです。
このようなことを意味します。
「殺人未遂」と「既遂」の違い
「殺人未遂」と「既遂」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも犯罪に関する言葉です。
違いは、その事柄を成し遂げているのか、成し遂げていないのかです。
前者は成し遂げておらず、後者は成し遂げています。
まとめ
2つの言葉は犯罪にかかわるものですが、それを成し遂げていないのか、成し遂げているのかという点に違いがあります。