この記事では、「最大風速」と「最大瞬間風速」の違いについて紹介します。
最大風速とは?
最大風速とは、ある時間帯に観測された風速の最大値のことをいいます。
風速は風として空気が移動する速度のことで、風速計を使って計測します。
気象庁では秒速(m/s)を単位として使用しています。
国際的にはノット(kt)という単位が使われますが、日本ではあまり一般的ではありません。
時速(km/h)で表す場合もあります。
日本では10分間の平均を風速としており、その最大値が最大風速となります。
風速は天気予報や気象情報などで用いられており、特に台風情報などでは欠かせません。
台風は低気圧内の最大風速が17. 2m/s以上に発達したものと定義されています。
最大瞬間風速とは?
最大瞬間風速とは、瞬間風速の最大値のことをいいます。
瞬間風速は常に変化している風速の瞬間的な値で、3秒間の平均値が用いられます。
瞬間風速は、0. 25秒間隔で計測されています。
その瞬間風速の最大値が最大瞬間風速になります。
風は突発的に強く吹くことも多く、瞬間風速は平均風速よりも数値が大きく、1. 5倍から3倍に達することもあります。
日本で記録された最大瞬間風速の最も大きな数値は、1966年に宮古島で観測された85. 3m/sです。
最大風速と最大瞬間風速の違い
最大風速は10分間の平均風速の最大値ですが、最大瞬間風速は3秒間の瞬間風速の最大値です。
最大風速と最大瞬間風速を比較すると、最大瞬間風速の方が数値は大きくなります。
そのため台風などに備える時には、予想される最大瞬間風速を目安にすることが多いです。
最大風速には耐えられる備えはしていても、それよりもっと強い風が吹けば被害が出てしまうからです。
まとめ
最大風速は平均風速の最大値で、最大瞬間風速は瞬間風速の最大値です。
最大風速よりも最大瞬間風速の方が数値は大きく、1. 5倍から3倍になることもあります。