「下宿」と「学生寮」はどちらも一人暮らしを始める若者向けの住まいです。
この2つはそれぞれどのような物件で何が違うのでしょうか。
今回は、「下宿」と「学生寮」の違いを解説します。
「下宿」とは?
「下宿」とは、「他人が暮らす住居の一部屋を借りる単身者向けの賃貸物件」を指す言葉です。
「下宿」の使い方
大家になる家主が住んでいる一戸建ての一部屋を借りて住む賃貸物件を指します。
いわゆる「間借り」ですが、部屋を借りるだけの間借りとは違い生活面で大家の世話になる部分が大きいのが「下宿」の特徴です。
具体的にいうと風呂やトイレなど住宅内の設備は大家と共同で、最大の特徴は食事を大家が用意してくれることです。
近年はマンションやアパートを「下宿」として利用するケースことも増えていますが食事の提供や共同で利用できる大型の食堂があるなど食事面に他の物件との違いがみられます。
「学生寮」とは?
「学生寮」とは、「学生のみが入居できる集団生活型の物件」を指す言葉です。
「学生寮」の使い方
大学や専門学校に通う学生向けに用意された学生専用の物件を指します。
特定の学校に通う学生のみ入居できる物件の他ほか、学生であれば通学先を問わず入居できる物件もあります。
施設の管理は運営者である学校側の責任で行われ、食事や入浴などはあらかじめ時間帯が決められるなど規則に従って生活する集団行動を基本にした物件です。
「下宿」と「学生寮」の違い
物件のオーナーが個別に用意する賃貸物件が「下宿」、学校もしくは複数の学校が共同で用意する賃貸物件が「学生寮」というオーナーの違いで区別されます。
生活スタイルも「下宿」は基本的に自由なのに対し、「学生寮」にはある程度厳しいルールが設けられているという違いがあります。
「下宿」の例文
・『親戚の家に下宿する』
・『下宿して大学に通う』
「学生寮」の例文
・『学生寮に入寮する』
・『学生寮なので生活面に不安はない』
まとめ
「下宿」と「学生寮」は物件としての性質が大きく異なります。
どちらも1人暮らしをはじめる学生向けの物件ですがスタイルは大きく異なるので注意しましょう。