「音速」と「光速」はどちらも速さを表す言葉ですが具体的にどのような速さなのでしょうか。
今回は、「音速」と「光速」の違いを解説します。
「音速」とは?
「音速」とは、「音の速さ」を指す言葉です。
「音速」の使い方
広義では音が物質を伝わる時の速さ全般を表しますが、一般的には音が空気中を伝わる時の1秒間に進む速さを意味します。
音が空気を伝わる速さは空気の密度によって変わるため基本的には常温に当たる15℃の状態での速さを指します。
15°cの空気中で音は1秒間に約340m進むので、秒速340mが「音速」です。
「音速」の単位を「マッハ」といい、マッハ1が音と同じ秒速340mでマッハ2は音速の2倍の速さに当たる740mとなります。
「光速」とは?
「光速」とは、「光の速さ」を指す言葉です。
「光速」の使い方
現在の物理学において最も早いとされているのが光の進む速度です。
光は1秒間に約30万km進むので秒速30万kmが「光速」に当たります。
地球一周は約4万kmなので光は1秒間で地球7周半分の距離を進みます。
「光速」だと地球から月まで約2秒で到達しますが地球から太陽までは「光速」でも約8分19秒かかるので、地球上から見ている太陽は約8分19秒前の姿です。
「音速」と「光速」の違い
「音速」と「光速」の違いは「基準」です。
どちらも速さを表す言葉ですが空気中を音が進む時の速さが「音速」で、光の進む速さが「光速」です。
「音速」は現在の人類の技術でも到達可能な速度であり音よりも速い飛行機などが実用化されているのに対し「光速」には現在の人類の技術では到達できていません。
「音速」の例文
・『音速を超えて飛行する戦闘機』
・『音速を突破するには機体の耐久性を高める必要がある』
「光速」の例文
・『一番近い恒星まで光速でも4. 3年かかる』
・『光速超えが実現すれば物理学の常識が大きく変わる』
まとめ
「音速」と「光速」は速さの基準が違います。
秒速に換算すると違いがはっきりするので覚えておきましょう。