「下界」と「外界」の違いとは?分かりやすく解釈

「下界」と「外界」の違いとは?違い

「下界」「外界」はどちらも自分をとりまく世界とは別の世界を指す言葉です。

具体的にはどのような意味で何を基準に区別されるのでしょうか。

今回は、「下界」「外界」の違いを解説します。

「下界」とは?

「下界」とは、「上の世界から見たとき下に位置する世界」を意味する言葉です。


「下界」の使い方

神話や伝説の世界では我々が住む地上の世界の上には神様や仙人など超常的な存在が住む天上の世界があると考えられています。

天上の世界から見て下に位置する世界を指す言葉が「下界」です。

基本的には人間が住む地上の世界を指す言葉ですが魔界や地獄界など地上よりもさらに下の地底にあるとされる世界を含むこともあります。

比喩的な表現として「高貴な人たちが生活する社会とは違う庶民社会」という下層や下流の世界を指す意味でも使われています。


「外界」とは?

「外界」とは、「自分が世界として認識する範囲の外にある世界」を意味する言葉です。

「外界」の使い方

哲学用語としては自己認識の外にある全てのもの、つまり自分を除くこの世界のすべてを表します。

一般的には世界として認識している場合よりも外を表す意味で使うことが多く、政治の世界やビジネスの世界など特定の価値観や常識が通用する範囲を超えているところを指す言葉です。

境界が明確に設けられていることは少なく、個人的な意識として外だと思われる範囲が「外界」に当たります。

「下界」と「外界」の違い

天上の世界から見た地上の世界など位置やヒエラルキーなどで下にある世界が「下界」、自分を中心とする世界の外が「外界」という違いで区別されます。

「下界」の例文

・『雲の上から下界を見下ろす』
・『下界の俗にまみれる』

「外界」の例文

・『外界に向けて歩みを進める』
・『外界との関わりを絶って閉じこもる』

まとめ

「下界」「外界」はどちらも今とは異なる別の世界を指す言葉ですが表す世界は全くの別物です。

それぞれの言葉がどのような世界を指しているのかを正しく理解して使い分けてください。

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