「エスカレート」と「度を越す」ではどんな違いがあるのでしょうか。
この記事では、「エスカレート」と「度を越す」の違いを分かりやすく説明していきます。
「エスカレート」とは?
「エスカレート」とは、「物事の程度や規模がどんどん大きくなっていくさま」を表す言葉です。
物事が進むにつれ徐々に程度や規模が増大し激しくなっていくさまを表します。
始めたばかりの頃は節度を守り慎重にしていても何度も繰り返して慣れてくると少しずつ程度が増していくのはどんな物事にもよく見られる現象です。
そのような徐々に増大し激化していくさまを「エスカレート」といいます。
「度を越す」とは?
「度を越す」とは、「限度を超えること」を意味する言葉です。
ここまでならいいと認められた限度を超えてしまうことを指します。
適切な度合いや常識の範囲などを踏み越えるやり過ぎや行き過ぎを表す言葉です。
「エスカレート」と「度を越す」の違い
「エスカレート」と「度を越す」の違いを、分かりやすく解説します。
「エスカレート」と「度を越す」の違いは「経過か結果か」です。
「エスカレート」は徐々に大きくなっていく経過の様子を表す言葉なのに対し「度を越す」は許容される程度を超えてしまった結果を表します。
物事の規模が小さいところから始まって徐々に大きくなっていく様子を表すのが「エスカレート」で、どんどん大きくなってしまい最終的に限度を超えてしまった結果を表す言葉が「度を越す」です。
「エスカレート」の例文
・『小競り合いから始まった争いは徐々にエスカレートし全面戦争に発展した』
・『値引き合戦がエスカレートしないよう規制する』
「度を越す」の例文
・『多少のいたずらなら見逃されても度を越すと注意される』
・『きれい好きも度を越すと潔癖症になる』
まとめ
「エスカレート」と「度を越す」は似たようなニュアンスは含んでいるものの表している意味は経過と結果で全く違います。
それぞれの意味を正しく理解して使い分けましょう。
