「思いとどまる」と「引き止める」は双方とも「何かをとめたりやめたりする」ことに関連する言葉ですが、細かな意味合いが異なるため注意が必要です。
この記事では、「思いとどまる」と「引き止める」の違いを分かりやすく説明していきます。
「思いとどまる」とは?
「思いとどまる」は「おもいとどまる」と読む言葉で、「おこなおうとしていた行為をおこなわないこと」「考え直して踏みとどまること」といった意味があります。
「思い止まる」と表記することもあります。
「引き止める」とは?
「ひきとめる」と読む「引き止める」は、「声をかけるなどして相手を止まらせること」や「去ろうとしている人物をその場にとどまらせること」といった意味がある言葉です。
また、「何らかの行為をおこなおうとするのをやめさせる」という意味で使用されることもあります。
「思いとどまる」と「引き止める」の違い
「思いとどまる」と「引き止める」の違いを分かりやすく解説します。
「思いとどまる」は「予定していた行為をおこなわないこと」「再考して踏みとどまること」を意味するのに対し、「引き止める」は「人が何らかの行動をおこなおうとするのをやめさせる」ことを意味します。
また、「引き止める」の場合は「声かけや服を引っ張るなどのアクションを起こして相手を立ち止まらせること」もしくは「去ろうとしている相手をとどまらせること」といった意味でも用いられます。
「思いとどまる」の例文
「思いとどまる」は主に「〜を思いとどまる」のように使います。
様々なシーンで使用できる言葉です。
・『他に良い転職先が見つからないので、ひとまず退職を思いとどまることにした』
・『部屋の条件は良いが、家賃がネックなので引っ越しを思いとどまる』
「引き止める」の例文
「引き止める」は「〜を引き止める」「〜に引き止める」などのように用います。
こちらも日常生活を始めとした幅広い場面で使える言葉です。
・『歩行者を無理やり引き止める』
・『帰宅しようとしている部下をオフィスに引き止める』
・『他チームへの移籍を引き止める』
まとめ
「思いとどまる」は「予定していた行為をおこなわないこと」を示し、「引き止める」は「人が何らかの行動をおこなうのをやめさせる」や「声かけなどで相手を止まらせること」「去ろうとしている人物をその場にとどまらせること」を示します。
両者の意味や使い方を学んで、シーンに合わせて使い分けてください。