「摩耗」と「磨耗」の違いとは?分かりやすく解釈

「摩耗」と「磨耗」の違いとは?違い

この記事では、「摩耗」「磨耗」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「摩耗」とは?

2つのものを擦り合わせるようにして擦ると、合わさる面が減っていくという現象を「摩耗」【まもう】といいます。

例えば、地面の上を走らせる自動車のタイヤは道路の面を回転して前進しますが、そのとき「摩耗する」と溝が減ってしまうのです。

このように、何度か擦るといった現象が起きると「タイヤが激しく摩耗する」という状態になり、劣化が早まります。


「磨耗」とは?

固い部品を人や機械が何度も磨いてすり減らす行為を「磨耗」【まもう】といいます。

例えば、黒ずんだ仏具を専用の道具で何度も磨けば元のように美しく蘇るといった行為を指すのです。

このように、研磨と同じ行為で変色した固いものをきれいにしたり、意図的に摩擦を起こして墓や楽器、貴金属といった物を美しくします。


「摩耗」と「磨耗」の違い

「摩耗」「磨耗」の違いを、分かりやすく解説します。

タイヤや金属、鉄といった固いものが、もう一つの物質と擦れると重なり合う面が磨り減ることを「摩耗」といいます。

2つの部品が何度も当たっては擦れると、そこから摩擦が起きて表面が摩り減って色が変わったり、ずれが起きて故障の原因になるわけです。

一方の「磨耗」は、装飾品や機械、仏具、ネジといった固いものを擦り合わせて美しく蘇らせます。

「摩耗」よりも、長い間部品が擦れると表面がすり減るという状況を示す言葉です。

「摩耗」の例文

・『よく使う機械は部品同士が摩耗しやすいので、点検が必要だ』
・『経年劣化で摩耗しやすい電化製品は、早めに新品に替えたい』

「磨耗」の例文

・『10年乗った自転車のペダルが磨耗したので、新しいものに買い換えた』
・『磨耗して異音がするドアの金具を工務店に頼み、新しくしてもらった』

まとめ

似ている意味を持つ言葉ですが、使い方に多少の違いがありますので、どのように使うか学び、状態を伝えてみるといいでしょう。

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