「未払費用」と「未払金」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「未払費用」と「未払金」の違いを分かりやすく説明していきます。
「未払費用」とは?
「未払費用」とは、継続的、つまり、1回きりではなく定期的にサービスの提供を受けている時に発生する負債を意味します。
例えば、賃貸契約を結びマンションやアパート、事務所などを借りている場合、その賃貸契約中に発生するものが「未払費用」です。
賃貸契約以外にも給与といった労働サービス、リース料金、保険サービス、支払いの利息なども「未払費用」の典型的なものとなります。
「未払金」とは?
「未払金」とは、1回きりの取引において、役務提供が完了している際に発生するものとなります。
固定資産の購入代金や有価証券の購入代金、仲介手数料など、1回だけのやり取りにおいて、その契約が完了しているにも関わらず、支払いが行われていない状況が「未払金」になります。
「未払費用」と「未払金」の違い
「未払費用」と「未払金」は、全く異なったものとなります。
明確な違いは、継続的なものか。
そうでないか。
といった違いです。
「未払費用」の場合、1回きりのものではなく、継続的なサービス提供の中で発生するものに対し、「未払金」は、1回きりのサービス提供の中で発生するものとなります。
「未払費用」の場合、支払いは後日で先にサービスを受けている状態を意味し、サービス終了後にまとめて支払いを行い場合が「未払費用」となります。
一方、「未払金」の場合は、1回きりがポイントで土地や家屋を購入した際やパソコンや設備投資を行った場合、消耗品を購入した場合などに発生するものとなります。
このように、「未払費用」と「未払金」には大きな違いがあります。
まとめ
以上のように、全く異なったものを意味する「未払費用」と「未払金」。
そのため、それぞれの言葉は明確に使い分ける必要があります。