この記事では、“jeans”と“pants”の違いを分かりやすく説明していきます。
「jeans」とは?
“jeans”(ジーンズ)とは、デニム生地などの綿素材で作ったズボンのことです。
日本では「ジーパン」という呼び方も浸透しています。
“jeans”とは主に、デニム生地という頑丈で厚みのある綿生地を縫製してリベットボタンを付けた、普段着や作業向きの長ズボンを指します。
ルーツは、19世紀にアメリカで作業着として販売されていたズボンです。
若者の間で人気を博し、現在では世界中の老若男女に親しまれる一般的なカジュアルファッションとなっています。
“jeans”の語源は、中世フランス語で「ジェノヴァ」を意味するジェーヌにあります。
イタリアのジェノヴァがデニムの産地だったことから、ジェーヌがジーンに変わって“jeans”と呼ばれるようになりました。
“jean”に複数形のsを付けるのは、英語の場合は両足に履く物を複数形で表すのが一般的だからです。
「ジーパン」は日本人特有の呼び方です。
名前の由来は「ジーン生地のパンツなのでジーパンと呼ぶようになった」「G. Iが履いているパンツだから」など諸説があります。
「pants」とは?
“pants”(パンツ)は、日本語の「ズボン」にあたる下半身に履く衣類のことです。
日本では、トランクスやショーツのような下着も「パンツ」と呼びます。
以前は、ズボンはズボンと呼んでいましたが、ズボンも下着もイントネーションを少し変えてパンツと呼ぶことが増えてきました。
ちなみにアメリカではズボンを“pants”と呼びますが、イギリスではズボンを“trousers”、下着のパンツを“pants”と呼び分けています。
ただし、イギリスでもズボンを“pants”と呼ぶことがあります。
なお“pants”は“pant”にsを付けた複数形ですが、これは両足に履くものは複数形にするという英語のルールに基づいています。
一般に“pants”はスラックスのような丈の長いズボンを指し、丈の短いものは「ショートパンツ」とは言いません。
丈の短いパンツ、ハーフパンツは、英語では“shorts”や“trousers shorts”と表記します。
「jeans」と「pants」の違い
“jeans”と“pants”の違いを、分かりやすく解説します。
“pants”は日本語のズボンのことです。
“pants”のうち、デニム生地で作ったカジュアルなものを“jeans”といいます。
ちなみに“jeans”は“denim pants”と呼ばれることもあります。
つまり広義には“jeans”も“pants”と同じ物ということです。
ただし、ファッションアイテムとして“jeans”が確立されているので、“jeans”を“pants”とは呼びません。
ちなみに、下着も“pants”と呼びますが、その場合のの“pants”は“jeans”と全く関係ないものとなります。
まとめ
“jeans”は“pants”の一種で、デニム生地で作られたズボンを指します。
日本では“jeans”をジーパンと呼ぶ風潮があり“pants”から下着がイメージされます。
これらは英語で通用しないので、正しい意味を理解しておきたいです。